温泉旅行に行き、その先で知り合ったおっさんとぴっちりスーツについて意気統合したことがあった。
温泉に入りながら、ぴっちりスーツがなぜ素晴らしいのかを話し合い、互いの知見をシェアしあった。
汗だくになっていることすら忘れ、温泉の中で肩を組まんばかりの勢いで語り合った。
彼は凄まじい知識の持ち主でラバースーツからボンテージ、スパイスーツまで、ありとあらゆるぴっちりスーツを理解していた。
そして好みも私とそっくりだった。
「もしかすると、この人とは前世は兄弟だったのではないか」と思うぐらいぴっちりスーツに対して意気投合した。
しかし、そう思って矢先、おっさんが衝撃的な発言をした。
「僕が好きなのはね、自分がぴっちりスーツを着ることなんだよ。それを秘密の個人サイトにアップするのがたまらなくてね♬」
おっさんは目を輝かせてさらにいった。
「その個人サイトのURL知りたい?♥」
私は自分でも驚くほどの速さで反射的に即答した。
「結構です。」
その瞬間、温泉の温度が少しだけ下がった気がした。


